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わきがに悩む人が、医療機関での治療に躊躇する理由の1つに「わきがの治療って切開するのよね?」というものがあります。

確かにわきがの治療法で主流であり、効果が高いのは、わきの皮膚を切って、原因となるアポクリン腺を除去する方法です。

ただ、現代では切らなくてもわきが臭を抑制できる治療法も増えてきています。

ここでは切らなくてできるわきがの治療法にスポットを当てていきます。

ボトックス注射

ボトックス注射と言うのは美容系の施術方法で聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

例えば代表的な美容目的でのボトックス注射と言えば、眉やひたいなど、顔にできるシワを目立たせなくするためにするものです。

ボトックス注射は、ボツリヌス菌の毒から生成させた成分を皮下に注射するもので、筋肉の痙攣や緊張を抑える効果があるのがそもそもの働きです。

これがわきがの治療に効果があるのは、汗を分泌させるための伝達物質(アセチルコリン)を抑制することができるからです。

ボトックス注射の効果が現れやすいわきがの人というのは、多汗症も併発している人と言われています。
これは、ボトックス注射によるアセチルコリンの分泌抑制が主に「エクリン腺」に作用するからです。

わきがの原因となる汗を分泌するのは、エクリン腺ではなくアポクリン腺なのですが、多汗症とわきがを併発している人というのは、「エクリン腺から多量に汗をかく→恥ずかしい→精神作用でアポクリン腺も通常以上の汗を分泌する→臭う」というサイクルで汗を分泌しています。

このことから、一先ずエクリン腺からの汗を抑制すれば「汗をたくさんかいたら恥ずかしい」という不安を取り除くことができ、結果アポクリン腺からの汗も抑制できるようになるというわけなのですね。

このように、ボトックス注射は直接アポクリン腺に作用するものではないので、軽度のわきがの人におすすめの方法と言えるでしょう。

また、ボトックス注射は保険外診療になることが多いので、5〜10万円くらいの治療費が必要になり、また永久治療ではないので、定期的に注射をする必要があります。
(重度の原発性腋窩多汗症である人は現在は保険の適用が認められるようになっています。わきがとこの病気を併発しているなら、保険適用でボトックス注射が受けられる可能性は非常に高いですよ)

ボトックス注射のメリット

注射なので傷跡がほとんど残らないことが最大のメリットです。

また、施術の時間も片わき5分程度と短く、施術後に「わきを動かさないでください」という時間もないので、仕事などが休めない人でも負担なく受けることができます。

ボトックス注射のデメリット

効果が永久的なものではなく、平均6ヶ月程度と言われているので、定期的に注射を受ける必要があります。

また、人によって効果の出方も異なるので、効果が出にくい場合、病院側がどの程度保障をしてくれるのかが大切になります。

さらに、ボトックス注射の胎児への安全性はまだ確立されていませんので、妊娠中の女性に対して積極的におすすめることはできません。

ミラドライ法

アメリカから取り入れられた最新のわきが治療法であるミラドライ法は、治療法通り「ミラドライ」という名前の医療機器を使用して治療を行う方法です。

ミラドライ治療が受けられるクリニックでは、この方法も「手術」の一環にしているところは多いですが、メスを使用してわきを切るということは一切ありません。

簡単に言えば、ミラドライでの治療法とは、機器から発せられるマイクロウェーブを皮膚に照射する治療法です。

マイクロウェーブと言えば電子レンジで使用されているあの「マイクロ波」と同様の物で、水分に反応して熱を発生させる特徴があります。

ミラドライでのマイクロウェーブは、電子レンジのように広範囲に拡散させるのではなく、ピンポイント照射をすることができます。
このことで、エクリン腺とアポクリン腺を熱によって破壊でき、結果、汗の分泌を抑制することができるようになるということなのです。

イメージとしてはわきのレーザー脱毛に似たような感じでしょうか。レーザー脱毛ではやや痛みがあることは有名ですが、ミラドライでのマクロウェーブ照射も、何もなく照射するとそれなりの痛みがあります。

ですから、ミラドライ治療法では、局所麻酔を施してからマイクロ波を照射することになっています。

さらに、肌を冷却しながら施術を行うのが通常なので、皮膚がやけどをすることもほぼありません。

ミラドライ法は新しいわきがの治療法なのでまだ保険適用はありません。そのため30万円〜50万円程度の費用が必要になっています。

ミラドライ治療のメリット

アポクリン腺やエクリン腺を破壊するので、ボトックス注射のように効果が短いということがなく、それなりに長く(人によっては半永久的に)効果を持続できることです。
ただ、まだ治療の症例が他の方法より少ないので、他の症例ほど確かな傾向を言うことは難しいのが現状です。

ボトックス注射ほど短い施術時間ではありませんが、効果が長く続くものの中では短い施術時間となっています。
片わき約20〜30分ほどで施術は終了し、両脇でも約1時間程度で施術を終えることができます。

さらに手術直後から日常生活が送れるのは魅力的なメリットです。

ミラドライ治療のデメリット

先述していますが、施術の症例数が他の方法より少ないので、施術後の傾向などがまだ未知数の部分があるのはデメリットになるかもしれません。
ですので、少ない中でも症例数が多い病院を探して施術を受けることが大事です。

やけどにしても、ほぼやけどによる被害はないのですが、やけどが起きた人の中には3度の熱傷というとても深い熱傷を受けたという報告があるのも事実です。
カウンセリングをしっかり受けることと、医師の施術数をしっかり調べることは大切ですよ。

さらに、ミラドライはマイクロ波を利用する電子機器であるので、妊娠中の人やペースメーカーなど、体内に埋め込むタイプの電子医療機器を使用している人への安全性はまだ確立されていません。
そのため、こうした人は治療を受けることができません。

また、局所麻酔も使用するので、麻酔に対して抵抗や過敏性のある人はミラドライ治療を受けることはできません。

レーザー治療法

わきがの治療法で半永久的な効果を得られ、さらに歴史がそこそこ長い治療法と言えばこの「レーザー治療」ですね。

レーザーでのわきが治療のしくみとは、アポクリン腺やエクリン腺などの汗腺にレーザーを照射して、これらの汗腺を燃焼・破壊するというが基本です。

メスを使用する方法ではないので、切開の傷跡が残る心配はありません。

レーザーの照射も、毛根部に差し込んで汗腺を1つ1つ焼いていくので、効果の確実性も高く、治療時間も片わき20〜30分と短いのが嬉しいところとなっています。

ミラドライ法と同じく、施術後はすぐに帰宅することもできますし、激しい運動などをしない限りは、すぐに普段通りの生活を送ることができるのも魅力的。

レーザーによる施術と言うのは、脱毛にもありますし、施術者(医師)もレーザーの症例数は多いので、あまり失敗ということがないのも大きな特徴と言えるでしょう。
さらにその経験の多さから、デリケートゾーンのわきがである「すそわきが」の人の治療にも用いることができます。

現在の日本でわきが治療に使用されているレーザーはアレキサンドライトレーザーと言われるものや、ダイオーレーザーと言われる、日本人の肌質に合っているものが主流となっています。

レーザー治療のメリット

傷跡が残らないことや、症例数が多いことによる安心感は、他の治療法よりもダントツで高いですね。
施術の時間も先述のように短いですし、すぐに普段の生活ができるのは忙しい人におすすめの治療法と言えます。

メスを入れないために傷跡はもちろんできませんし、やけどなどが起きなければ施術前と施術後の皮膚で何ら変わる部分はありません。
ですから、夏もわきを見せる洋服などを気兼ねなく着ることができます。

レーザー治療のデメリット

治療の効果は治療後すぐに感じることができますが、中には手術後も臭いが気になるという人がいないわけではありません。
そうした際に、施術を行ったクリニックがどの程度まで保障をしてくれるのかは重要な部分です。

またレーザー脱毛と同じく、ほぼやけどが起こることはありませんが、中には熱傷を負う人も皆無ではありません。
このことも、クリニック側がどのように対処をしてくれるのか、事前にしっかり聞いておく必要があります。

さらに、施術後はすぐに普段の生活ができるのですが、人によってはシミや色素沈着ができたり、1日程度、照射部分が腫れるといったことが起こる人もいるようです。

異常を感じた時にすぐに相談ができるクリニックを選ぶことが何よりも大切な部分になってきます。

電気凝固法

切らなくても治療できるわきがの治療法として、レーザーに少し似ていますが、レーザーとは異なる方法の「電気凝固法」というものがあります。

レーザーがレーザー脱毛での使用されるのと同様に、電気凝固法も「電気針脱毛=ニードル脱毛」で使用されることのあるものです。

具体的な方法としては、細い電極針をわき毛の毛穴1本1本に刺し、高周波の電流を通すことで、皮膚下の組織を熱凝固させるという方法ですね。
先述したように、最初は脱毛法として考案された方法なのですが、皮脂腺やアポクリン腺を熱凝固することができれば、わきがにも効果がある!ということで、現在ではわきがの治療法の1つとして使用されるようになりました

現在の電気凝固法で用いられる針は、以前のものより長く3〜5ミリが主流となり、しかも従来より長時間通電することができるようになりました。
すると、毛乳頭だけでなく、毛乳頭の周辺にあるアポクリン腺まで破壊できるようになり、わきがへの治療効果が上がるようになったのですね。

電気凝固法のメリット

成功すれば半永久的に効果を感じることができます。
またレーザー治療法と同じく、施術後もすぐに普段の生活が送れるのは忙しい人にピッタリです。

電気凝固法のデメリット

ニードル脱毛が痛いように、電気凝固法も人によっては強い痛みを感じる人がいます。
また、アポクリン腺が破壊されても、全てのアポクリン腺が破壊されていない場合、エクリン腺はそもそも破壊されないため、アポクリン腺由来の汗と臭いがエクリン腺の汗によって拡散されるということが考えられます。

施術を受けた人の半分はほとんど臭いを感じなくなったということですが、残りの半分の人は多少臭いがある気がするということなので、完全除去ができるわけではないことは念頭においておきましょう。

リスクの高い方法を選ぶよりも、わきが専用のデオドラントクリームで毎日のケアをしていくことをおすすめします。

最近の商品は本当に優秀で、朝塗るだけで夜までずっとわきがの発生を抑えてくれるので、一度は絶対に試してみてくださいね。

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みどり

このサイトの管理人もわきがもちでずっと悩んでいました。誰にも相談できないツラい悩みだからこそ、自分で解決するしか残された道はありませんでした。でもわきがが彼氏にフラれるほど重症だった私でも、今ではわきがの臭いがスッキリ消え去って、逆に他人のわきがが分かるくらいまでに回復。どうやってわきがを克服したかを同じわきがで悩んでいる人のためにしっかりと伝えていきたいと思っています。