わきがって一体何なの?わきがについて知っておきたいこと

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日本人の多くはモンゴロイドと呼ばれる人種にカテゴライズされますが、モンゴロイドの特徴として「体臭が少ない」というものがあります。

体臭が少ない日本の社会に属していると、ちょっとした体臭でもかなり気になるもの…。

「自分のにおい」というのは一度気にし始めてしまうとどんなに清潔にしていても気になって仕方なくなります。

他人のちょっとした仕草が「私のことが臭ったのかな?」と思えるようになり、最終的にはわきがが原因で精神的にまいってきたり、うつ病や対人不安になることも。

しかし、わきがはきちんとした治療をすれば治るものであるので、まずはわきがについて、正しい知識をもつことから始めましょう。

人種による「におい」に対する感覚の違い

冒頭でもご紹介したように、私たち日本人と言うのは、多くの人がモンゴロイドという人種に属していますが、このモンゴロイド種というのは、体臭が少ないことが特徴の1つです。

また、モンゴロイドの中でも特に日本人は、昔から稲系の穀物が主食で、副菜も野菜や魚が主で、体臭を作りやすい脂ものである「肉」を積極的に摂り始めたのは第二次世界大戦後からになります。

このように、体臭となりやすい「脂系」の臭いを体内で生成する機会が少なかったがために、そもそも臭いのする分泌物を体外に排出することが少なかったのです。

しかし一方で肉が主食である米国の人というのは、コーカソイド(白人)・ネグロイド(黒人)などの人種の区別なく体臭が強いことで知られています。

病気と認定されるわきがではなく、体臭が強いことで指示される「わきが体質」というのは、日本人では全体の10%であるのに対し、米国人では実に70~90%がわきが体質と言われているのです。

これは人種の差だけではなく、食文化の差が大きく表れていると言われています。

そして、日本人集団は集団の全体が強い臭いを持っていないために、少し体臭が強い人がいるだけで違和感を持ったりしやすくなっていることがよく話題になります。
さらに、この違和感に対して、日本人は「消臭」を心がけようとします。

他方、米国の人と言うのは、集団としてほとんどの人が強い体臭をもっているので、体臭に対するハードルがかなり低く、少しくらいの臭い(体臭)に違和感をもつことは少ないと言われています。

また米国人は体臭は消臭するものでなく、一つの個性として捉えている部分が大きいので、香水を使うことで「香水+自分の香り」というオリジナルな香りを楽しむとされています。

この辺りも、日本人のように体臭の少ない集団と、そうでない集団の大きな違いですよね。

ちなみに、わきがの治療についても、日本人と米国の人では大きな意識の差があります。
日本人はわきが治療というと、臭いの元を断つように「アポクリン腺の除去手術」を選ぶのが一般的ですが、米国では「臭いが軽減すればOK」という程度の治療がされることが通常となっているのです。

わきが体質とわきがの違い

さて、先の項で挙げた中に「わきが」と「わきが体質」について少々触れましたが、この2つを敢えて分けたのには理由があります。

それは「わきが体質」というものは、食生活や生活リズム、ストレスなどで誰でも起こりえることであるのに対し、「わきが」というものにはきちんと判断基準があるということです。

わきが体質について

わきが体質というのは、ここまでにご紹介してきたように、肉の多い食事(=脂肪分の多い食事)や野菜不足、過剰なストレス、生活リズムの乱れなどによって、一時的に体臭が強くなったりすることです。

ですから、誰にでも起こりえますし、強い体臭を改善しようとした場合、原因となるものを抑制していく(=肉食を少なくするとか、生活リズムを整えるなど)ことができれば、臭いも軽していきます。

わきがについて

わきが体質ではなく、本当のわきがということになると、食生活の改善や生活リズムの改善だけでは、臭いはなかなか収まりません。

というのも、本当に病院で治療をするようなわきがというのは、以下の内容で「診断」が下されるからです。

  • 耳垢診断
  • わきがの原因となる「アポクリン腺」というのは、腋下だけでなく耳の中にも存在しています。
    そして、耳の中のアポクリン腺は、腋下の物と異なり、思春期以前から発達しています。
    ゆえに、わきがを発症する人の多くは、耳垢がかなりベタベタとしたいわゆる「飴耳」の強いタイプであるのです。

  • 遺伝による診断
  • わきがの人は、両親のうちいずれかがわきがであると、50%の確率で子どももわきがになると言われているのです。
    ですから、兄弟・姉妹がいる場合は、2人兄弟(もしくは姉妹)なら、片方がわきがである確率は非常に高いのです。

  • 専門医の診断
  • わきがというのは、専門医によって嗅覚診断をされたり、臭いセンサーで数値をはかることにより、より客観的に症状を診断することができます。臭いセンサーは全身の体臭との兼ね合いもみつつ、腋下の臭いを判断します。

こうした判断をそろえて、実際にわきがかわきが体質なのかが診断されるのが、現在の日本のわきが診断の基本となっています。

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