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わきがというのは、多少でも「気になり始める」と何をしててもどこにいたとしても、気分が沈みがちになってしまいますよね。
できたら服でわきがの臭いが外に漏れるのをシャットダウンしたいところですが、実は「わきが対策」と思ってしている服装や洗濯方法が、逆にわきがの臭いを強めてしまっていることもあるのです。
ここでは、わきがの臭い対策に効果的な服装と、わきがの臭いをできるだけ消去できる洗濯方法について2ページにわたってご紹介します。
最初はわきがの臭い対策に効果的な「服装」からです。
この記事の目次
ちょっと待って、その服装は大丈夫?
わきが対策として、実は多くの人がやっている間違った服装ってどういうものか想像できますか?
結論からいうと、それは「通気性」の悪い服装です。
確かにイメージとしては、通気性が悪いことで、身体と服の間にある「臭いの空気」のようなものが外へ漏れるのを防ぎそうな気はしますよね。
しかし、それこそがわきが対策の服装として根本的なNGなのです。
というのも、わきがと言うのは身体のある部分(腋下・乳輪・陰部など)に存在する「アポクリン腺」という汗腺からの汗が原因で起きている現象です。
もっと具体的に言うと、アポクリン腺から発せられる汗に含まれるタンパク質が、コリネバクテリウムキセロシスなどの細菌によって分解されるために起きている現象なのです。
多くの細菌がそうであるように(例外もいますが)、わきがの原因菌の1つとも言われるコリネバクテリウムキセロシスが好む環境も「高温多湿」の環境です。
つまり、わきがの臭いが漏れないようにと通気性の悪い服装をすると、ますますわきがの臭いを強くすることにつながるという恐ろしいことになっていたのです!
わきが対策で軽装になるのはすごく勇気が要ることです。
ただ、コリネバクテリウムキセロシスも「細菌」であるので、「滅菌・除菌」をすることは可能なのですよね。
要するに、わきが対策をしたいのであれば、コリネバクテリウムキセロシスなどの細菌を除菌しながら、軽装でいることが大切ということになるのです。
実際、夏場は暑くても常識としてみんな軽装になるので、夏場の方がわきの通気性は保たれ、臭いがおさえられることがあるのです(汗は他の季節よりかきますが、すぐにシャワーを浴びたりすることもあり、これも細菌の繁殖を抑えてくれる)。
一方、冬場は下着に保温性や保湿性の高いものを着こみ、その上にさらに厚手の衣類を着こみ、最終的に通気性を風をシャットアウトするような素材のコートを着たりしますよね。
こうしたことから、わきが臭は夏場より冬の方が強烈と言われてすらいるのですよ。
どんな服装をすればわきが臭を減らすことができる?
先の項で「コリネバクテリウムキセロシスなどの細菌」がわきが臭発生の大きな要因になっていることをご紹介しました。
そして、わきが臭の発生が細菌由来ことから、わきが臭を減らすには「細菌を繁殖させないこと」が大事であることをお伝えしました。
では具体的にはどのような服装にすれば、わきが臭を減らしていくことが可能なのでしょうか。
細菌に直接アタックする制汗剤を使う
まずは、わきが臭発生の最大の原因となっているコリネバクテリウムキセロシスなどの最近に直接影響を与える対策をとってみましょう。
それには「抗菌・殺菌作用」、「クリームタイプ」、さらに「無香性」である制汗剤を使うことが効果的です。
制汗剤と言えばスプレータイプのものが主流ですが、わきがやわきが体質の人には、やはり肌に直接塗りつけるクリームタイプがおすすめです。
そして、抗菌や殺菌作用が謳われていて、無香性であることが重要となります。
抗菌・殺菌は言うに及ばずコリネバクテリウムキセロシスなどの細菌対策なのですが、無香性と言うのは「わきが臭に他のにおいを混ぜないため」に大切なことなのです。
海外の香水などは、そもそもわきが臭を含む「個人の体臭」に混ざることを前提として調合されているので、寧ろ両方の臭いが混ざった方が魅力のあるフェロモン的な香りになるようです。
しかし、日本で製造されいている世にいう「制汗デオドラント」製品は、個人の体臭と製品の香りが混ざることを前提にはしていません。
ですから、わきが臭と制汗剤のにおいが混ざると、周囲の人にとってはかなり強烈な香りとなってしまうこともあるのです。
こうしたことから、わきが臭を気にしている人は、服装を選択する前に、最初に自分に合った制汗剤で身体を調えておく必要があるのです。
ちなみに、市販の制汗剤でなくても、理科の実験で使う「ミョウバン」もわきが対策に効果のある制汗剤になります。
ミョウバンと言うのは。カリウム、鉄、アルミニウムと言った「金属イオン」が硫酸塩として結合した複塩を指します。
市販の制汗剤でも、臭いには銀イオンとか謳ってますよね。
ミョウバンはそれを地でいっているわけです。
そしてさらに、ミョウバンは硫酸塩がわきが臭の元になるコリネバクテリウムキセロシスなどの最近の繁殖を抑えてくれるのです。
(わきが臭の原因細菌たちはアルカリ性を好みますからね)
わきが臭対策にまだミョウバンは未経験!と言う人はぜひ1度試してみてくださいね。
(ワキガ対策でのミョウバンの詳しい使い方は別ページ「防止したいわきが臭にはコレ!」に掲載しています)
わき汗パッドは強〜い味方!
わきがに悩む人の多くは、使い捨てのあせワキパットを使用していると言われています。
しかし、ちょっとゴワゴワするとか、使い捨てでも高いものでは1枚あたり数百円単位のものがあるので、学生などでは容易に手が出ない人がいるのも事実です。
ただ、これから本格的に治療はしようと思っているけれど、それまでの繋ぎの対策に何かしたい!と思っているならやはりわき汗パッドを巧く使うのは効果的な方法なのです。
というのも、わきがに悩む人というのは、わきが臭は「汗がわき毛に絡んでますます強くなる」と考えて、結構わき毛の処理をしっかりしている人が多いのです。
このこと自体は確かにわきが臭の増大を防ぐ対策として効果がないわけではありません。
けれど、実際はわき毛に絡んだアポクリン腺からの汗よりも、衣服に染みこんだアポクリン腺からの汗の方が、細菌を増殖させやすく、わきがの臭いを強くしやすいのです。
ですから、アポクリン腺からの汗を直接衣類に染みこませず、なおかつ使い捨てにできるわき汗パッドは、服装で考えるわきが臭対策に一定の効果があるのです。
さらに、ここにミョウバン水などをあらかじめスプレーして乾かしておき、それを使用すればパッドに染みこんだ汗からの細菌の増殖も抑えられるので一石二鳥です。
できるだけ「衣類がわきに触れないように」すると良い
わき汗パッドのところでもお伝えしましたが、わきが臭の原因となる細菌が最も繁殖するのは、アポクリン腺からの汗を染みこませた衣類です。
ですので、できるだけわきにはわき汗パッドのみが触れるような服装をするのが吉。
つまり下着は半そでのものより、女性ならキャミタイプ、男性ならランニングタイプのものが通気性も確保できて良いのです。
最近では、冬などに限らず、夏場の冷房による冷え過ぎを防止するために、冬場に使用する「保温性の高い」シャツや肌着を夏にも着る人が増えています。
確かにそうした事情は理解できますが、できれば夏場は通気性の良い衣類で、「細菌を繁殖させないこと」を考えた方が臭いは抑えられますよ。
わきの臭いの原因となる細菌を強力に殺菌して、臭いをシャットアウトしてくれる「わきが専用のデオドラント」を効果の高いものからランキングにしているのでチェックしてみてくださいね。
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みどり

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